MemCalc/Canoya(メムカルク・カノヤ)は、有限長離散時系列の最新の解析理論に基づき、時系列データの基底変動を恣意性なく求めることのできるシステムです。 血圧の日内リズム・気温の季節変動など、主として外部環境の周期に追従して変動すると考えられるさまざまな時系列データを解析するためのシステムです。
MemCalc/Canoyaは血圧の日内リズム・気温の季節変動など、主として外部環境の周期に追従して変動すると考えられるさまざまな時系列データを解析するためのシステムです。
MemCalc/Canoyaではデータさえ準備すれば、簡単な操作により直ちに「雑音」成分を取り除いたデータの基本的挙動(基底変動)とその極大極小値・差分極大極小値などの特徴を取り出すことができます。
多数の同種データを準備すれば、それらを一括して解析し、取り出した基底変動の特徴量からデータを複数の群に分類することができます。
用意するデータのサンプリング間隔やデータ長が不揃いであっても、MemCalc/Canoyaはデータの「品質」を揃え、互いに比較し得る解析結果を導き出します。
MemCalc/Canoyaは基準となる基底変動に対して、それぞれの基底変動がどれほど類似しているかを定量的に評価することができます。この処理は、極大極小値などの基底変動の一部の特徴ではなく、基底変動全体を満遍なく等しく扱って曲線相互の類似度を求めるもので、MemCalc/Canoyaに初めて搭載された機能です。
この機能により、例えば100系列の基底変動の平均値を求め、各系列の基底変動がその平均基底変動に近い順に全系列を整列することなどが可能です。
入力データのファイル形式
弊社MemCalc形式のテキスト/バイナリデータファイル
前処理
前処理条件の自動設定あり・外れ値処理3種・平方根/対数変換処理・等間隔化処理3種
解析処理
解析条件の自動設定あり・解析領域の指定方法3種・MEM-PSDピークの利用の有無・周期の明示的な指定の有無(最大12周期)
解析結果
基底変動曲線・基底変動を構成する平均値、モード数と各モードの周期、振幅、頂位時刻・平均値超え領域の長さ、平均高さ、総面積・平均値未満領域の長さ、平均深さ、総面積、・MEM-PSD・極大値極小値とその分布範囲・差分極大値極小値とその分布範囲・基底変動の平均値からの偏差のエントロピー・平均変動曲線からの偏差のエントロピー(複数系列のみ)など
解析結果の検討機能(複数系列の解析結果のみ)
解析量の整列(昇順と降順)・分類(大分類、中分類と小分類)・分類済クラスに属するデータファイルの転記・分類済クラスに属するデータと解析結果の削除・特定の系列の削除・解析量のヒストグラム化・新たな系列の追加読込みと解析など
解析結果のファイル化
CSVファイルの作成
解析結果の印刷
指定の図と数表の印刷